本セクションでは、LU300Sの電源オン、ビデオカメラの接続、チャンネルと操作モードの選択、遅延設定から配信開始まで、LU300Sの基本操作について説明します。主な操作の流れは以下の通りです。
このセクションでは、LU300Sの充電と電源オンの操作について説明します。
LU300Sの内蔵バッテリーは、満充電状態から最大3時間の動作が可能です。LU300Sの初回使用前にバッテリーを少なくとも4時間充電されることをお勧めします。
バッテリーを充電するには、付属のAC電源アダプターをLU300SのDC INポートに挿入します。
DC INポート
LU300Sの電源をオンにするには、電源ボタンを約2秒間長押しします。バッテリーが満充電状態でなくてもユニットの使用は可能です。
電源ボタン
ユニットの起動:
Home画面 –Ready(レディ)状態
LU300S のHome画面には以下の情報が表示されます。
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Mode:現在使用中の操作モードが表示されます。使用できる操作モードはLive(Live)
もしくはStore & Forward (S&F)
のいずれかです。
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Delay:設定されている遅延値を表示します。遅延値が表示されるのはLiveモードが選択されている時のみです。
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Channel Name:選択されているチャンネル名を表示します。チャンネル名が長すぎて画面に表示しきれない場合、チャンネル名の末尾にピリオドが2つ表示され、数秒後にチャンネル名表示が横にスクロールして残りの部分が表示されます。
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警告:警告が検知されると警告マークが表示されます。
アイコンの横に警告の内容が表示されます。
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Battery Status: Displays battery charge, as follows:
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緑:バッテリーは20%以上充電されています。
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黄:バッテリーの充電レベルは10%~20%です。
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赤点灯:バッテリーの充電レベルは5%~10%です。
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赤点滅:バッテリーの充電レベルは5%未満です。
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バッテリー充電表示:ユニットが外部電源に接続されてバッテリーが充電されていると、バッテリー状態アイコン上に雷マークが表示されて充電中であることを示します。バッテリー状態アイコンの色はバッテリー充電レベルを示します(上記参照)。
注記
バッテリー状態アイコンは全てのメニュー画面の下部にも表示されます(下図参照)。
バッテリー状態アイコン - メニュー画面
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画面下部のステータスバー:ユニットのステータスを示します。表示されるステータスは以下のいずれかです。
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OFFLINE:LU300Sはネットワークに接続されておらず、現在接続を試みています。
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READY:LU300Sはネットワークに接続されLiveU Centralとの接続が確立済みです。
ストリーミング中は、下図のようにストリーミング状態に関する追加情報がHome画面に表示されます。
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Home画面には現在ストリーミングしているの伝送中映像のプレビューが表示されます。
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カメラとの接続が切断されると、Home画面の上部にアラートが表示されます。
注記
Mode(操作モード)、Delay(遅延)、Channel(チャンネル)設定はストリーミング中には変更できません。
ユーザーインターフェースの詳細については ユーザーインターフェースLU300Sユーザーインターフェースを参照してください。
LU300Sで映像を伝送する宛先を指定する必要があります。LU300Sの初回使用時には必ず映像伝送先を指定します。一度映像伝送先のチャンネルを指定すると、Channelsオプションからチャンネル設定を変更するまでは同じチャンネルを使用し続けます。
チャンネルの選択
注記
チャンネル選択を解除するには、戻るボタンを押します。
チャンネル名が長すぎて画面に表示しきれない場合、チャンネル名を横にスクロールして残りの部分を表示します。
チャンネルの選択先に関わらず、LiveU Central上でストリーミングデータを確認したいことがあります。この場合、プレビューチャンネルへのストリーミングが便利です。プレビューチャンネルへのストリーミングにより、LiveU Central上でまずプレビュー表示してからストリーミング転送先を設定し、ライブ配信を開始することができます。
プレビューチャンネルは、Channels画面に表示されるチャンネル名の前にアイコンが表示されています。
ストリーミング先のプレビューチャンネルを選択すると、低ビットレート、低解像度、低フレームレートでLiveU Centralにストリーミングされます。
LiveU Central側での操作によりプレビューモードのチャンネルを実際の伝送先(SDIもしくはCDN出力)に割り当てると、本来の配信用の解像度・フレームレートにてストリーミングを開始します。プレビューチャネル操作の詳細についてはLiveU Centralユーザーガイドを参照してください。
プレビューモードのチャンネルをライブ配信ヘの切り替える操作はLU300S側では実行できません。ライブ配信への切り替えはLiveU Central側での操作によってのみ可能です。LiveU Central側の操作でプレビューチャンネルがライブ配信に切り替わると、Preview表示がLive表示に変わります。
LiveU Central側の操作で映像ストリームをプレビューチャンネルからライブ配信に移行させると、ストリーミングが一旦停止した数秒後にライブ配信用チャンネルへのストリーミングが再開されます。
LU300Sには2つの操作モードがあります。選択する操作モードによりLU300Sからストリーミングするデータとストリーミング方法が変わります。
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Live:Liveモードを選択すると、LU300Sはライブ状態になると同時に映像信号のストリーミングを自動的に開始します(18ページ「ライブ配信の開始」を参照)。ライブ配信の開始これはLiveUのデフォルトの操作モードです。Main画面で指定した遅延値に従って映像のストリーミングを行います。Note:ライブ配信状態になると、Live & Storeモードは自動的に有効化されます。
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Store & Forward:モード選択時には、LU300Sは受信する映像をローカルメモリ(もしくは装着されている場合はSDカード)にいったん保存すると同時に、保存済み映像データを利用できる最高品質でアップロードします。
LU300のMicro SDカードスロット
注記
SDカードは最低4GB、Class 10の有名メーカーの製品を使用してください。LU300Sは最大512GBのSDカードに対応しています。
Store & Forwardモードは、利用できる帯域が限られている場所や、コンテンツをライブ配信する必要がない場合によく用いられるモードです。Store & Forwardモード使用時には映像データがLU300Sユニットに保存されるため、利用できる帯域が確保されてから映像を配信することができます。Store & Forwardモードを選択するとDelayオプションは無効になり、遅延値はN/Aと表示されます。
Liveモードを選択するとLive & Storeが自動的に有効化されます。Live & Storeとは、映像をライブ配信しながら同時にLU300Sユニットにローカル保存することを意味します。そのため、ライブ配信した映像の高品質なコピーを保存することができます。例えばライブ配信中にセルラーネットワークの混雑により配信に支障が生じた場合、後でMCRに直接保存したファイルをアップロードできます。
ストレージが満杯になると、ユニットは自動的に一番古いファイルから順番に削除して、新しいファイルを保存します。
ライブ映像は設定された遅延値に従って伝送されます。デフォルトの遅延値は5秒で、低遅延性と映像品質のバランスが最も良い設定です。設定可能な最小遅延値は0.6秒、最大遅延値は20秒です。
遅延の設定:
注記
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1秒未満の遅延値を選択すると、LU300S画面に「1秒未満の遅延値は高速インターネット接続を利用可能な時にのみ選択してください」との警告メッセージが表示されます。
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本ユニットがセルラーネットワーク接続のみ利用している際は、0.7秒以下の遅延値は推奨しておりません。
Interfaces(インターフェース)画面には、LU300Sを接続可能な全てのインターフェースの一覧が表示されます。下図はLU300Sで対応可能なインターフェースの例を示しています。
Interfaces画面
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内蔵モデムはポート1および2として表示されます。外付けモデムはポート3および4として表示されます。Wi-Fiインターフェースは
アイコンで表示されます。
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LANインターフェースは
アイコンで表示されます。
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XtenderインターフェースはLANインターフェースのみの対応となります。Xtenderインターフェースはセルラーインターフェースの下に表示されます。Xtenderインターフェースのセルラーモデムは内蔵インターフェースのモデムと同様ですが、x1、 x2、 x3、 x4、 x5、 x6と表示されます。
一覧画面では、各インターフェースについて以下の情報を表示します。表示される内容はインターフェースの種類により異なります。
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セルラーインターフェースについては、ポート番号、RSSI信号強度、接続先セルラーネットワーク名、使用中のアップリンク帯域幅(Kbps)を表示します。また、セルラーインターフェースの場合、接続先セルラーネットワーク名の前にそのネットワークの通信規格(3G/4G/5G)を表示します。
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Wi-Fiインターフェースの場合、選択中のWi-FiネットワークのSSID、RRSI信号強度、使用中のアップリンク帯域幅(Kbps)が表示されます。
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セキュリティ保護されているWi-Fiネットワークの場合は
アイコンが、セキュリティ保護のないWi-Fiネットワークの場合は
アイコンが表示されます。
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LANインターフェースの場合、DHCPがオフの時には設定されている静的IPアドレスを、DHCPがオンの時にはDHCPで割り当てられたIPアドレスを表示します。また使用中のアップリンク帯域幅(Kbps)も表示します。
注記
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LANインターフェースのデフォルトDHCP設定はオンです。
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LANインターフェースはLiveU Central使用時のみ設定可能です。
ストリーミング開始前に接続されたインターフェースの品質を確認したい場合には、以下の表のインターフェース接続状態表示を参考にします。
インターフェースの種類 |
有効 |
無効 |
||
---|---|---|---|---|
接続済み |
未接続/未挿入 |
接続中 |
||
セルラーネットワーク |
RSSI信号強度表示が緑色。 ネットワーク名が表示される。 |
RSSI信号強度表示が灰色。 |
RSSI信号強度表示が黄色。 ネットワーク名が表示される。 |
RSSI信号強度表示が灰色。 赤字でDisabled(無効)と表示される。 |
|
RSSI信号強度表示が緑色。 アクセスポイントのSSIDを表示。 |
RSSI信号強度表示が黄色。 ネットワークが未検出。 |
RSSI信号強度表示が黄色。 ネットワークが未選択。 |
RSSI信号強度表示が灰色。 赤字でDisabled(無効)と表示される。 |
|
アイコンが緑色。 IPアドレスが表示される。 |
アイコンが黄色。 DHCPがオンでIPアドレスがない時には空白表示、(DHCPがオフの時には)静的IPアドレスが表示される。 |
該当せず。 |
アイコンが灰色。 赤字でDisabled(無効)と表示される。 |
セルラーインターフェース、Wi-Fiインターフェース、LANインターフェースを含む全てのインターフェースは、一つずつ個別に有効/無効の切り替えを行います。全てのインターフェースを有効、あるいは無効に設定することも可能です。次のセクションではセルラーインターフェースの有効/無効の切り替えを行う方法について説明します。有効/無効の切り替え手順は全てのインターフェースタイプ(セルラーモデム、Wi-Fi、LAN)について共通しています。インターフェースの有効/無効の切り替えは、各インターフェースごとに個別に行います。
インターフェースの有効化/無効化:
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JOGダイヤルを回して、Main画面のInterfaces画面にカーソルを移動させます。
Main画面 - Interfacesオプション
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JOGダイヤルを押すと、下図のInterfaces画面が開きます。
Interfaces画面
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JOGダイヤルを回して設定を変更したいインターフェースにカーソルを移動し、JOGダイヤルを押して選択を確定します。
インターフェースの無効化 – 1
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JOGダイヤルを押してDisable Modem画面に進みます。以下の画面が開きます。
インターフェースの無効化 – 2
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カーソルをDisable(無効化する)に合わせてJOGダイヤルを押すと、選択したインターフェースが無効化されます。
Wi-Fiの設定は、LU300Sユニット上で直接、もしくはLiveU Central上での操作で行うことができます。
Wi-Fiネットワークステータス表示の意味は以下の通りです。
ユーザーインターフェースを使用してのLU300Sの設定
注記
暗号化されているネットワークの場合、まずネットワークを選択してConnect(接続する)を押し、下図のようにスクリーンキーボードからネットワークのパスワードを入力し、入力し終わったらDone(完了)を押します。
これで、選択したチャンネルに映像伝送する準備ができました。
ライブ配信の開始:
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電源ボタンを1回短く押すと、ストリーミングが開始されます。
ストリーミングが開始すると、ユニットの画面にHome画面が表示され、ストリーミング中に映像のプレビューが表示されます。
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