LiveUのDataBridgeは、さまざまなロケーションでのネットワーク条件に合わせてデータの転送と受信を可能にする機能です。DataBridgeは、現場でのノートパソコンとコントロールステーションの接続等で利用できます。
DataBridgeは、Wi-Fiアクセスポイントもしくはイーサネットベースで、ノートパソコン、携帯電話、タブレット等あらゆるデバイスとの接続を可能にし、最大100Mbbsのインターネット接続を提供します。
DataBridgeは、LU600をベースにした専用アクセスポイントとして、あるいはLU600/LU610S/LU810/LU300Sの映像アップリンクユニットの一部として機能し、既存のVideo・Fileモード、もしくは2つあるDataBridgeオペレーションモードのいずれかを用いた操作を可能にします。DataBridgeは、3つの接続レベル:クラウドベースゲートウェイ、オンプレミスゲートウェイ、ダイレクト接続(Multipathモード時のみ使用可)をサポートしています。
DataBridgeは、Multipath(マルチパス)とGateway(ゲートウエイ)の2つのオペレーションモードのいずれかで使用できます。これらのオペレーションモードはそれぞれコネクティビティとサービス戦略を定義し、さまざまなインターネットシナリオにおいて最小限の遅延で最高品質のコネクティビティを提供するよう最適化されています。
MultiPathモードはデフォルトモードで、ウェブの検索やSkype通話等の一般的用途に適しています。
Multipathモードでは、DataBridgeユニットは専用ゲートウェイ無しで動作し、以下の機能を提供します。
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要求されている受信サービスに対して利用可能なネットワーク接続を割り当てる
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条件に応じて各サービスにできるだけ高いスループットを提供する
Gatewayモードは、ほとんどのトラフィックがIP映像伝送を想定しており、VPNサービスもしくは標準FTPアプリケーションを利用して転送を行いたい場合に使用します。
Gatewayモードでは、DataBridgeユニットは専用のDataBridge Gatewayを必要とします。Gatewayモードは、独自のアルゴリズムを用いてデータを分割して複数のモデムで転送し、受信後にデータを再結合します。
注記
DataBridgeモードは、LiveUサポートによりDataBridgeサービスが有効化されているLU300Sユニットでのみ利用可能です。
LU300SユニットをDataBridgeとして動作させるには、VideoモードからDataBridgeモードへの切り替えを行います。LU300Sユニットは、Videoモードへの切り替えを行うまでDataBridgeモードで動作します。VideoモードとDataBridgeモードの切り替えは、ユニットを再起動しなくても即時に有効となります。
LU300SをGatewayモードでDataBridgeとして動作させるには、LU300SがLiveU Central上で特定のDataBridge Gatewayインスタンスに関連付けられている必要があります。Gatewayを正しくセットアップするには、LiveUサポートに連絡してお使いのLU300SユニットへのDataBridge Gatewayインスタンスの割り当てを申請してください。
Multipathオペレーションモードを使用する場合は、DataBridge Gatewayが利用可能でなくても問題ありません。
DataBridgeモードでの動作開始
ゲートウェイへの接続を切断するには、電源ボタンを2回押します。
DataBridge設定画面からは、DataBridgeオペレーションモードの設定およびWi-Fiアクセスポイント設定を行うことができます。
Home画面のSettingsオプションからDataBridgeを選択します。
DataBridge設定画面でJOGダイヤルを操作して、Modeメニューから必要なモード(MultipathもしくはGatewayのいずれか)を選択します。
DataBridge Wi-Fiアクセスポイントを設定するには、JOGダイヤルを操作してWi-Fiアクセスポイントメニューから必要な項目を選択します。
アクセスポイントのオン/オフを切り替えるには、JOGダイヤル操作でAccess Pointオプションを選択し、オン/オフスイッチの設定を切り替えます。選択したアクセスポイントは、DataBridge動作の開始後にアクティベーションされます。
JOGダイヤルを操作してスクリーンキーボードからIDを入力します。次に、Wi-Fiスキャン実施後にWi-Fiステーションのクライアントリストに表示されるいずれかのWi-Fi名を入力します。
Wi-Fiアクセスポイントに接続するパスワードを入力します。パスワードは少なくとも8文字以上(WPA2キー要件)である必要があります。これより短いパスワードを入力すると、赤でハイライトされて入力内容は受け付けられません。
Broadcast(配信)の横に表示されているオン/オフスイッチを切り替えることで、アクセスポイントは開放するがまだSSIDは配信しないように設定することができます。Broadcastをオフに設定すると、Wi-Fiアクセスポイントはアクティブになりますが、このアクセスポイントにクライアントが接続するには、クライアント側でWi-Fi設定を行ってアクセスポイントを検出・接続する必要があります。ただし、過去にこのSSIDとパスワードの組み合わせに接続したことがあるクライアントは自動で接続が可能です。
Security(セキュリティ)フィールド設定を利用して、このアクセスポイントについてWPA2セキュリティを設定するか、もしくはセキュリティ設定を行わないかのいずれかを選択します。このフィールドではWPA2セキュリティ設定を行うことを推奨します。
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